2025.9.5
「ここではない何処か」への抑えがたい衝動がロマン主義の要件であったとすれば、19世紀初頭にあってその衝動は、いまだ国家や民族の色に染まることを免れていた。後代へと幾筋にも反射する純度の高い光源がここにはある。シューベルト …
2025.3.21
科学分野で説明対象の仕組み(デザイン、メカニズム)を明らかにすることは、観察データから具体的な数理モデルを同定することと関係が深い。また、社会の仕組みや、人々の行動の分析の背後には、暗黙のもしくは明示的な「数理モデル」の …
2025.2.6
2025.1.14
デザインは合理的に機能し、スケーラブルで代替可能な「システム」として物事を扱う視点を持つ。だが、例えば水俣における社会運動はシステム化されたデザインに対する「ひと」としての抵抗でもある。本来、デザインは代替的な現実を創り …
2024.10.18
原野とは、さまざまなものが未分化な地平をいう。そこはアートとデザイン、建築、土木が分離対立する手前で、人間と造形と環境の関係を再考する場であり、造形芸術を大きな物質循環のなかに置き戻す手だてを考える場である。理論ではなく …
2024.7.29
2024.7.1
美学(感性論)の仕事が、自分と異なる人・もの・自然との協働から新たな感性を発見・言語化することだとすれば、そこでは協働の「場」が生まれています。こうした場、さらにはそのデザインについて、美学の立場から考えてみたいと思いま …
2024.4.10
昨年(2023年)の活動報告が、紀要『芸術工学研究』(39巻、41-52頁)に掲載されました。リンク先より、ご確認ください。 古賀徹・増田展大・結城円「デザイン基礎学研究センター活動報告(2023 年1月~12月)」『芸 …
2024.2.1
科学技術が、ある国や社会の文化的アイデンティティを強化することがある。かつての日本の家電製品やアメリカの宇宙開発などが好例で、科学技術は成果が分かりやすくインパクトが大きいが、それゆえに愛国主義を助長するなどの負の側面も …
2023.11.1
デザイン基礎学研究センターは、以下の企画を共催しております。センタースタッフの栗山と古賀が登壇予定です。ぜひともお越しください。 この度、芸術工学図書館1F映像音響ラウンジで開催中の展示「栗山斉 | 反復/差異/境界」の …