2021.11.30
持続可能性のためのデザインは、人間が基本的に必要とするものを自覚し直すことから始まる。チリの経済学者、マックス゠ニーフが示唆するように、人間のニーズは普遍的で限られたものである。南アフリカの先住民族への参与観察をもとに、 …
2021.3.18
誰でも50分のお手伝いで一食無料券がもらえる。壁にはその無料券が貼られ、それを使えば誰でも食事ができる。「誰かの役に立ちたい」、困ったときでも「温かいご飯を食べて欲しい」。だが渦巻く “善意” は …
2021.3.4
自身の置かれている立場や状況によって、この世界の様相はまるで別物のようにみえます。貧困、労働、女性蔑視などが生み出す社会的排除…。私たちの社会が様々な問題を孕んでいることは自明ですが、一体どれだけのリアリティをもってそれ …
2021.1.28
「文学」は、写本・印刷・肉声と様々な形を媒体とするためか、それとも複写可能な作品から形成されているためか、近代以降広く他の芸術とは本質的に異なる「無形」の芸術と定義されてきました。しかし近年、日本文学を始め文学研究におい …
2021.1.14
西洋の文化は、みずからの「まなざし」によって異文化を一方的に規定してきましたが、しかしそのうちには、対象からの視線や多彩な社会的要素が入り込んでいるといえます。今回の講演では「リサーチ・スルー・イメージ」という考え方を手 …
2020.11.20
21世紀に入り、バイオテクノロジーは数々の革新を見てきた。iPS細胞、DNAシークエンスの低コスト化、CRISPR、そして分析から合成へと向かう生物学の根本的な移行である。こうした「読みとり専用」から「書き込み可能」への …
2020.9.29
あいちトリエンナーレ 2019 芸術監督を務めた経験から、芸術祭実施にいたるまでの経緯と、「表現の不自由展・その後」の中止から再開に至るまでの危機管理を語っていただきます。 講師 津田大介(ジャーナリスト/メディア・アク …
2020.7.29
デザインの実践を通じて知を得ること、それがResearch through Design (RtD)である。プロダクトからサービス、サステナビリティーへとデザインの実践領域が拡大しつつあるいま、心や身体を実際に動かすこと …
2020.6.3
写真とデザインは歴史的にみると、理論や実践の対象として、少なからず類似した立場に置かれてきたのではないでしょうか。しかしながら、それぞれの領域を横断可能にする議論は決して多くはありません。そこで写真論を専門としてきた研究 …
2020.2.10
デジタル化が進むことで、デザイナーの職能が生活者とのあいだでボーダレス化し、曖昧化しつつある。また、デザイナーがAIに取って代わられるかもしれないという不安もある。そうした状況のうちでデザインの新しいあり方を生み出す人々 …